日本も海外も問わず、仮想通貨の取引所のほとんどにアフィリエイトプログラムがあります。仮想通貨のアフィリエイトとは、新しく仮想通貨取引をしようとする人に、自分のID入りのリンクから取引所の口座を新規開設してもらい、仮想通貨の取引をしてもらうことで報酬が支払われるプログラムです。
アフィリエイトには様々な手法があります。ブログに広告リンクや広告バナーを掲載したり、ダイレクトメールでアフィリエイトリンクを送ったりして勧誘を行い、新規登録者を集めます。
以下に日本の仮想通貨取引所のアフィリエイト報酬例を挙げます。
コインチェックアフィリエイト
ビットフライヤーアフィリエイト
Zaif紹介プログラム
ビットバンクアフィリエイト
アフィリエイトの否認要件とは?
これらのアフィリエイトですが、ビットバンクの禁止事項から読み取れるように、仮想通貨取引所のアフィリエイトには否認要件があります。コインチェックを例にご説明します。
プログラム却下・否認条件
以下のいずれかに該当する場合、弊社はユーザーへ事前に通知することなくアフィリエイトの停止・成果非承認・報酬金の撤収をさせていただくことがございますため、ご了承ください。
- 虚偽・いたずら・重複・入力不備等により不正だと判断される申込、またそれに準ずる申込。
- 既に別のアカウントにてCoincheck口座を保有するユーザーからの申込、また申込履歴があるユーザーからの申込。
- 同一IPアドレス、同一端末等からの重複する申込。
- アカウント登録日から30日以内に、入金および新規取引が完了しない場合。
- 有料検索広告(Google Adwords,Yahoo!スポンサードサーチ等)において、禁止されたキーワード、弊社の企業名・サイト名・ブランド名・商品名などを使用して出稿された広告、また不正表記や不当行為等により発生した成果。
- 成果履歴、また申込履歴等の履歴が取得できない場合 (JavaScript、Cookieが無効になっている場合等)
- 弊社の許可を得ず、独自媒体でインセンティブ(現金、ポイント、レポート、取引ツール、賞品景品等)を付与して不正集客をした場合。
- 同一人物・同一世帯等による複数回の申込。
- 第三者の申込を代理で行う行為。
- 第三者との協力による申込。
- 利用予定のない者への申込斡旋行為。
- その他弊社にて不適切と判断される申込。
虚偽、いたずら、重複、入力不備により不正だと判断される場合とのことですが、これはコインチェック側でその内容を精査し、承認するかしないかは自由に判断が可能だと宣言しています。
同一ユーザーの口座開設は勿論できないことはわかります。しかし、次の項目の「同一IPアドレスや同一端末からの重複する申し込み」については非同一人物の場合がどうなのかが詳しく説明されていません。つまり、家族でIPアドレスを共有し、パソコンなどの端末を共有している場合はどうなのかの説明がなされていないのです。IPアドレスは簡単に言うとインターネットの住所のことです。
有料検索広告とはGoogleでのPPC広告と呼ばれるものです。簡単に言うと、Googleにお金を払って広告用サイトを検索で上位に表示させることです。その際のキーワードですが、「禁止されたキーワード、弊社の企業名・サイト名・ブランド名・商品名など」とあります。この「商品名など」の「など」の表記です。このように濁すことで、コインチェック側の判断でアフィリエイトの報酬支払い条件は非承認にできると言いたいのです。
「弊社の許可を得ず、独自媒体でインセンティブ(現金、ポイント、レポート、取引ツール、賞品景品等)を付与して不正集客をした場合」とは、ツイッターなどでリンクを拡散してくれたら仮想通貨をプレゼント、などのツイートが該当すると思われます。
そのほかの項目はアフィリエイターの方なら説明しなくても理解できる内容かと思いますが、最後の項目に「その他弊社にて不適切と判断される申込」の部分については、最後の逃げ道を作っているとしか考えられない規約文です。
コインチェックアフィリエイトの報酬条件説明が矛盾している件
「アカウント登録日から30日以内に、入金および新規取引が完了しない場合」とあります。しかし、こちらの表記だと報酬条件にある内容に誤りが生じます。
本人確認完了で3000円なのか、それとも入金および新規取引まで完了しなくてはならないのかが非常に理解し難く、矛盾しています。
コインチェックアフィリエイトの報酬についてメールで問い合わせ
コインチェックのアフィリエイト報酬の支払い条件だけ、他の取引所と比較してみるとどうもおかしいので、コインチェックにメールで問い合わせをしてみました。
仮想通貨の取引をこれから始めたい人に目の前でコインチェックに登録してもらい確認を取りました。この内容について、第三者の申込を代理で行う行為、第三者との協力による申込と判断されてしまうと、いよいよコインチェックのアフィリエイトだけ特異な体質だと分かります。
メールの回答ではプログラムの却下・否認条件に該当する理由については開示を行なっていないとのことです。このように闇に葬れる体制を作っているのです。
これはシステムのエラーなのかもしれませんが、コインチェックのアフィリエイトのみ、お勧めできない理由の一つです。
なぜコインチェックだけがおかしいと断言できるのか?
コインチェックのアフィリエイトの報酬確認画面はブラウザによるものなのか、何度も二重の表記が出ております。
サイトの読み込みやインターネット回線、端末のせいなのか同じ時刻に申し込みが2件あり、ページを再読み込みすると1件に減って表記される状態です。
コインチェックのアフィリエイト報酬システムについては、ますます疑わざるを得ません。目の前でビットフライヤーやZaifに登録してもらい、登録者や報酬額が反映されているのに、コインチェックだけ数字が違うのは訝しいです。
ASPには不正を行うことができる悪しき習慣がある
アフィリエイトにはASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)と呼ばれる仲介会社が存在する場合があります。噂によるとASPで広告主専用の管理画面から「はい、承認」「はい、非承認」とポチポチと簡単に承認するかどうかを決定できることがあるそうです。
承認はASPのシステムが自動で決めているのではなく、広告主が決められるのが悪しき習慣と言われています。つまり、アフィリエイト報酬を自由に増減変更させることが可能なのです。
コインチェックはASPを介してアフィリエイトを行なっておりませんが、そのため業務処理が追いついていないのかもしれません。
編集後記
コインチェックのアフィリエイトが不正を行なっているかどうかは、アフィリエイター側で判別することは不可能です。それゆえ、お勧めできません。
他の取引所の場合と比べ、あからさまにアフィリエイト承認率の数字がおかしいので、業務多忙によりシステムエラーが生じているか、それを再起させることが難しい状態なのだと考えられます。
取引所の口座開設も多すぎて追いついていない状態でしょう。アフィリエイトの苦情やエラーは後回しにされているのかもしれません。
報酬が支払えなくなって潰れるASPや、お金を持って逃げてしまうASPもあるくらいです。コインチェック社内でアフィリエイトの部署は違うでしょうが、コインチェックのアフィリエイトだけはどうしても信用なりません。
コインチェックは最初から報酬を支払う気が無いのだろうか。
100万円以上の取引をした人を紹介しても理由すら書かずに不承認にするのはさすがに舐めてませんかねこれ。
これだけ紹介者いて全員取引してないはさすがに嘘やろ。
12月の報酬全て不承認にされた pic.twitter.com/ijZqCUcBRB— 雪ねこ( ˘͈ ᵕ ˘͈ ) (@Yuki_coiner) 2018年1月10日
2017年1月16日追記
知り合いのアフィリエイターに確認をとったところ、コインチェックから未払いになっている可能性が非常に高い報酬がやはり十数件以上あるそうです。金額も相当額になることが判明しております。
以上のことから、関係省庁に相談の上、法テラスなどの法的機関にも相談することを検討しております。以下関係省庁と、関係機関のリンクになります。同じ問題を抱えている方がいましたらご活用ください。
経済産業省
消費者庁
日本アフィリエイト協議会
法テラス
また、こちらのページのコメント欄にご意見をいただきましたら、コメント欄に表示されずに当サイト管理者に匿名で通知が届く設定にしております。アフィリエイターの方で同じ問題を抱えており、ご自身の確認できる範囲で概算の未払い金額がわかる方は、その旨記載の上ご連絡いただければと思います。スクリーンショットなどの添付ファイルもつけていただけると証拠書類となりますのでご協力よろしくお願いいたします。合計が60万円以下の金銭の支払を求める少額訴訟の範囲を超えてしまう場合は、本格的な訴訟に発展させることも検討しております。ご協力をお待ちしております。
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