日本では、ビットコインの取引が盛んに行われているという情報を見たことがあるかもしれません。この情報は真実で、ビットコイン市場において、日本人は、大きな顧客として存在しています。また、日本の取引量の多さを知って、なぜアメリカやユーロ圏は、ビットコインの取引量が少ないのか気になった人もいるのではないでしょうか。
日本のビットコイン取引の内訳
まず、日本人のビットコインの取引量の内容について確認してみましょう。日本人のビットコインの取引を追ってみると、多くの人が経由するのがbitFlyerという企業です。bitFlyerは、月間取引量やユーザー数で国内最大級を誇る、仮想通貨取引所になっています。そして、この取引所内で人気を博しているのが、CFDと呼ばれる差金決済取引です。CFDと書くと難しいかもしれませんが、外国為替を利用したFXと同じ仕組みで、証拠金を預けて、レバレッジをかけて少額で大きなビットコインを取引することができます。
FXと親和性の高い日本人
ビットコインを利用した差金決済ですが、bitFlyerではCFDではなく、ビットコインFXと名付けられています。このことからも日本人とFXの親和性の高さがうかがえます。日本は世界有数のFX大国といっても過言ではないレベルで、全盛期は世界のFX取引高が4〜6割を占めるほどでした。さらに、個人レベルでのFXが非常に人気で、それを示す数字に、日本のFX口座開設数が世界の半数程度を占める、という数字です。このように、FXへの親和性が高い日本人が、ビットコインFXという名前を見かければ、その話題性も味方して、とりあえず取引をしてみる、というのはごく自然の成り行きではないでしょうか。
キモノトレーダー
また、日本人のFXの親和性の高さを表現した言葉に「キモノトレーダー」があります。これは、日本の主婦層のFXトレーダーを揶揄する意味で、海外の機関投資家などが使っている言葉です。機関投資家もその取引量の大きさを軽視できるレベルではなく、キモノトレーダーの金融知識の少なさ逆手に取って、利益を上げる手法が確立されるほどなのです。
世界のビットコイン取引事情と日本
世界レベルでビットコインの取引量を確認した場合でも、日本の取引量は目立ちます。日本円でのビットコインの取引は、世界の取引の3〜5割を占めるほどです。しかし、アメリカがビットコインを取引していないというわけではなく、米ドルでの取引量も日本円と同等レベルになっています。また、かつてのビットコイン覇権国ともいえる中国も日本円、米ドルに続き、人民元で追随しており、政府の規制が進む中、まだまだ一定量の取引があるようです。
編集後記
世界各国でビットコインをはじめとした仮想通貨への取り組みが活発化しています。そのため、決して日本以外の国が取引をしていないということはありません。しかし、ビットコインFXを確認してもわかるとおり、日本における差金決済取引は、相当な人気商品で、世界レベルで見ても、特異な存在であるといえるでしょう。
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